今回は「宮崎牛」についてご紹介します。私は、恥ずかしながら初めて聞く名前でしたが、これを読んでいるあなたは知っていましたか?

私は今のところ宮崎県の牛肉なのだろうな、くらいの想像しかできていません(笑)。果たしてどんなお肉なのでしょうか?

今回はその特徴と気になるお味をチェックした後、美味しい食べ方とお値段の相場を紹介していきますね。

仙台牛に次ぐブランド牛!?宮崎牛って?

ブランド牛といえば仙台牛。そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?仙台牛は日本で唯一、肉質等級というお肉の質が最高ランクの5でないと認められない超高級ブランド牛です。

そして本題の「宮崎牛」。こちらも仙台牛に次ぐ、とても厳しい条件をクリアしないと認められないブランド牛でした!個人的には、いい意味で予想を裏切られるこの展開…!

それでは、宮崎牛と認められるためにはどんな条件をクリアしなければならないのか?

見ていきましょう!

 

まず一つ目の条件は、宮崎県産の黒毛和牛であること。

これはなんとなく想像できる条件ですね。

二つ目に「肉質等級が4級以上のものであること」。

 

…これだけです!

意外とシンプルですね。しかし肉質等級が4級以上であるという条件は、言葉だけでみると簡単ですが、かなり厳しいものです。肉質等級が5でなければいけないという条件の仙台牛に次ぐ、高級ブランド牛である所以が分かりましたね。

 

肉質等級というのは先ほど述べた通りお肉の質のことで、1~5までで格付けされます。そして数字が大きいほど最優良とされています。

この肉質等級は4つの項目で判断されており、ざっくり説明すると以下のようになります。

 

☆肉質等級を決める項目

  1. サシ、霜降り(脂のこと)がバランス良く、たくさん入っていること
  2. 肉の色がよく光沢があること
  3. 締まりが良く、キメが細かいこと
  4. サシの質や色、光沢が良いこと

http://www.jmga.or.jp/standard/beef/

上記は「公益社団法人 日本食肉格付協会」というお肉の格付けについて定めている団体のHPになります。リンク先は牛肉の格付けのページになっているので、肉質等級のことをもっと詳しく知りたい!という方は是非見てみてください。

 

さて、この厳しい条件を潜り抜けてきた宮崎牛ですが、具体的なすごいエピソードを紹介します。この牛たち、日本代表で金メダル級の牛だったのです!

牛肉の世界で「和牛のオリンピック」と呼ばれる『全国和牛共進会』というイベントにおいて、なんと2年連続1位を勝ち取りました。

す、すごい…!実質日本一の種類のブランド牛ということになりますね!

日本三大和牛と呼ばれるブランド牛、そして仙台牛にも引けを取らない品質なのですね。

どうしてそんなに高品質な牛に育てることができたのか?興味がありませんか?

ということで、宮崎牛のルーツに迫ってみようと思います。

 

「素牛」という言葉をご存知ですか?簡単に言えば子牛のことです。

優れた素質を持つ雌の子牛は、素牛となって全国に出荷されます。2007年、宮崎県から出荷される食肉牛の4割は子牛でした。それくらい素牛の生産を精力的に行っており、その歴史はとても長いものです。

1971年頃、出荷していた素牛を自分たちの手で育て、独自の食用牛を作ろうということになりました。これが後の宮崎牛になります。

前述したとおり、その前から素牛の出荷が精力的であり、主に三重県などに子牛たちを出荷していました。そして子牛たちは出荷先で銘柄牛として育てられていました。

ちなみに銘柄牛というのは素牛にさらに良いエサを与え、育てられた牛のことです。「銘柄牛のほとんどの素牛が宮崎県産といってもいいくらい」といえば、宮崎県の素牛の質の良さが伝わるでしょうか。

昔から伝わる高度な育成ノウハウにより、大切に育てられてきた宮崎県の素牛はとにかく良質なのです。長年の経験が積まれているからこそ、試行錯誤された高度な育成が実現されているのです。

その子牛の質の良さから、宮崎牛は「種牛」として日本で一番の価値を持っています。全国和牛共進会2連覇がそれを証明しています。これが宮崎牛のルーツの最大のポイントです。

 

さて、その素牛たちが宮崎県内でブランド化されたのが「宮崎牛」です。

元々質の良い素牛を飼育していただけあり、宮崎牛自体の質も抜群です。

良好な系統と、宮崎県ならではの大自然や独自のノウハウを活かし飼育されていった宮崎牛。

歴史のある品質と実績、信頼性を持った宮崎牛のお味は、どんな感じなのでしょうか?

ということで、今度は視点を変えて宮崎牛自体の味について調べてみましょう!

血統の優れた宮崎牛の気になるお味は?

上記で解説した肉質等級の4つの条件をクリアしているだけあって、もちろん味は抜群です。締まり具合の良い赤身は舌触りが滑らか。全体に細かく散らばったサシは風味が強いのにさっぱりとしています。口に入れると溶けるお肉というのは、まさに宮崎牛のことです。豊かでリッチな香りでコクがある宮崎牛は、一度食べるとやみつきになる美味しさ。クセがないことから、牛肉があまり好きではない人にもオススメしたいですね。

とにかく美味しい!一番美味しい宮崎牛の食べ方は?

一番といいつつ、今回は2つ紹介したいのですが、まず上の画像をご覧ください!

1つ目の美味しい食べ方は「ステーキ」です!画像のものも美味しそうですね~。

画像の通り、焼き具合はレアで、周りは程よく火が通った状態がオススメ。高級肉ならではの、最高の食べ方ですね!さらに高級肉ならではの食べ方といえば、肉本来の旨みを味わうことですね。濃い味のタレなどはつけずに、肉汁が滴る状態でそのまま食べると、脂の甘みや肉の旨みが口に広がります。飽きてきたら薬味を使って食べるのも良いでしょう。

 

では、2つ目の食べ方は「焼きしゃぶ」です!

こちらはすき焼き用などの薄いお肉を使った料理ですね。しゃぶしゃぶのようにお湯にくぐらせて食べるのではなく、焼肉の炙るバージョンといったところです。自分の好きな焼き加減に炙って食べることができます。でも炙りすぎには注意。ステーキと同様に、レアのような色が変わりかけた状態で食べるのが、一番お肉の旨みを堪能できるタイミングです。こちらも初回からタレは厳禁。そのままか、塩などの調味料でいただきましょう。しゃぶしゃぶもそうですが、好きなものを付けて食べられることは魅力の一つですね。塩以外の自分の好きな調味料をつけて食べるのも、味わい方が広がりそうです。

宮崎牛の値段はいくら?100gあたりの値段に換算して徹底比較!

これだけ歴史の深さ、圧倒的な質の良さ、美味しさを語ってくると、値段もすごいんじゃないかと身構えてしまいますね。

今回は『肉のながやま』という通販のお店の商品を参考にさせていただき、値段の相場を探っていきます。

http://www.nagayama-group.co.jp/

上記が『肉のながやま』様のサイトになります。

 

商品の方は、読むのに分かりやすいように全て100gや1枚分の値段に換算して紹介します。それではいきますよ~!

 

・宮崎牛肩ロースしゃぶすき用 … 100gあたり 800円

・宮崎牛切り落とし       … 100gあたり 478円

・特選宮崎牛カルビー焼肉   … 100gあたり 1,286円

・宮崎牛モモー焼肉       … 100gあたり 1,010円

 

ステーキはさすがに高いですね…!

しかし家庭用であれば、個人的には想像より良心的な値段でした。部位によって値段がかなり変わるようですね。特に切り落としは、この中で見ると一番安いですね。これを使って肉じゃがなどを作ったら超贅沢だろうな~と想像してしまいました(笑)。

 

・都城産宮崎牛【とろ旨】すきしゃぶ      … 寄付金額13,000円以上

⇒100gあたりに換算すると1,857円

 

そして上記はふるさと納税のお礼品として貰えるお肉のお値段です。

今回は一例として都城市のお礼品の中から引用させていただきました。

予想通り少しお高いですが、地域貢献したい!という思いのある人はこちらの方法でのゲットをオススメします。

宮崎県にお住まいの人はぜひこちらの制度も利用して宮崎牛を楽しんでください。

まとめ

1 「宮崎牛」は、宮崎県で飼育された黒毛和牛で、肉質等級が「4~5」でなければ認められない高級ブランド牛。日本で一番優良な種牛であることも特徴。

2 口に入れると溶けてしまうような赤身の滑らかさ。さっぱりしたサシが絶妙な旨みを醸し出す最高の味。クセもなく食べやすい。

3 美味しい食べ方は「ステーキ」や「焼きしゃぶ」。肉本来の旨みが味わえる食べ方。

4 家庭用の値段は高品質の割に高すぎない。ただ部位によってかなりの差がある。

  ふるさと納税のお礼品としても手に入る。

 

宮崎牛のルーツは、日本の牛肉界を築き上げる土台となった大変重要なものでした。

またそのルーツを背景に作られたブランド牛「宮崎牛」の素晴らしさも伝わっていれば幸いです。

是非一度、ご賞味を!

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店舗名 取り扱いブランド和牛 ギフト予算
1位:松阪牛やまと 松阪牛 5,500円から13万円程度
2位:肉のさかの 米沢牛 5,500円から10万円程度
3位:肉贈 松阪牛・米沢牛・神戸牛など 3,700円から30万円程度
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