但馬牛は兵庫県のブランド牛です。

兵庫県は美しい山や海に恵まれています。温泉なども多くあり、沢山の観光客が訪れます。イカやマツバガニも有名です。

そんな環境で育った但馬牛について解説していきます。

但馬牛の特徴と歴史

但馬牛は、兵庫県内で産まれ育った黒毛和牛です。

但馬牛は数あるブランド牛の中で最高級和牛と言われています。

その由縁は、日本三大和牛である松阪牛、神戸牛、近江牛の素牛がすべて但馬牛だからです。

つまり高級和牛は、但馬で産まれた子牛をそれぞれの土地で育てているのです。

 

但馬牛の定義は

兵庫県の種オス牛の精子を使い、歴代に渡り交配した牛であること。メス牛に決まりは無いです。

兵庫県内が出生地であること。

神戸肉流通推進協議会の登録会員が繁殖から肥育、出荷まで行っていること。

生後28か月以上、60か月以下の牛であること。

以上の条件を全てを満たした牛が但馬牛と呼ばれます。

 

但馬牛は水と緑が豊かな環境でストレスなく育ちました。

雨が多いので、綺麗な水にも恵まれています。但馬の山間部は草木がよく育ちます。

この静かな環境でストレスを与えずに大切に育てているのです。

どんな牛にもストレスは天敵なのですね。

但馬牛は生産者の手によって大切に育種改良されました。

 

食感、香り、甘みのすべてを全世界のグルメに絶賛されています。

その理由は、サシと呼ばれる霜降りの質の良さです。

サシは、しなやかで締まりが良い但馬牛の筋肉が、質の良い適度な脂肪を内側に留まらせて生まれました。

お肉そのものも味が良く、甘みのある良質な脂肪が加わった但馬牛の霜降りは、とろけるような味わいです。

そして但馬牛は骨が細ので、皮下脂肪が少ないです。

上質な筋繊維があり赤身と脂の旨みが絶妙なバランスで美味しいです。

霜降りも赤身も美味しい但馬牛。是非食べてみたいです。

 

但馬牛の歴史は平安時代まで遡ります。

兵庫県北部にある但馬地方は牛が古くから飼育されていました。

平安時代の但馬牛は、田畑を耕し輸送をするための役牛として飼われていました。また食肉にも使用していました。

生命力と繁殖力が強かった為、但馬では生産が盛んに行われていました。

養父市場や湯村市場などに牛市が立ち、畿内や周辺へ取引されました。

小柄で力が強く、飼料として利用性のよい但馬牛は人気がありました。

明治時代になると牛肉を食べる文化が広まりました。そして但馬牛の牛肉が神戸ビーフとしても注目されました。

但馬牛は昔から愛されていたのですね。

 

また、明治時代は品種改良のため、イギリスが原産地の短角種デボン種やスイスが原産地のブラウンスイス種などの外国種と雑種生産が行われました。

しかし肉質の悪化や、使役能力の低下などが見られたため、雑種の交配は短期間で中止しました。

明治31年に牛の戸籍である牛籍簿で血統を管理が可能になりました。明治44年以降は外国の血統が入った牛を排除しました。

但馬も外国種との交配が進んでいました。そのため良牛を生み出す血統の純血種が姿を消してしまうという危機を迎えました。

 

しかし!絶滅したと言われていた純血種が、兵庫県香美町小代区にある集落・熱田に4頭だけ生き残ってました。まさに奇跡ですね!

陸の孤島と言われるの地形と、他の村から遠く離れていた事が幸いして、外国種との交配が行われなかったのです。奇跡のたった4頭の純血種を元にして但馬牛は復活しました。

 

現在の但馬牛は、兵庫県香美町小代区で産まれて育った名牛の田尻号の子孫です。

和牛登録協会が調べたところ、全国の黒毛和牛のメス牛のうち、99.9%が田尻号の子孫であることがわかりました。

ほぼ全ての牛が子孫なんて驚きですよね。

 

但馬牛からとれる牛肉は肉質や資質が良いので、但馬牛は松阪牛や近江牛の素牛になっています。

また、前沢牛、佐賀牛、仙台牛、飛騨牛のように、但馬牛の血統を入れて牛の品種改良を行うことも多いです。

但馬牛はほとんどのブランド牛の元になっています。比べ物にならないほどの素晴らしい牛です。

但馬牛の美味しい食べ方


但馬牛のオススメの食べ方は定番のステーキです。また煮込みや牛丼などもオススメですよ!

オススメのレシピをご紹介します。

但馬牛のステーキ

材料

ステーキ肉 200g、塩コショウ 適量、牛脂 1個

作り方

1 焼く30分くらい前に冷蔵庫から取り出し常温に戻します。

2 ステーキの片面に塩コショウをします。

3 フライパンを熱し牛脂を入れます。煙が出るまで熱くします。

4 強火のまま片面を30秒焼きます。焦げ目が付き、キツネ色になったら裏返します。

5 弱火にして60秒焼いたらお皿に盛り付けて完成です。

お好みによって焼き時間を調節するとさらに美味しいですよ。

但馬牛のすき焼き

材料

すき焼き肉 600g、白菜 1/2株、ねぎ 3本、春菊 1束、豆腐 1丁、牛脂 1個、日本酒・砂糖・醤油 適量、卵

作り方

1 30分前に、お肉を冷蔵庫から取り出し常温に戻します。

中が冷たいと表面だけ焼けて、中まで火が通らなかったりして失敗してしまいます。

忘れずに常温に戻しましょう。

2 すき焼き鍋をよく熱しましょう。牛脂を入れて全体に引きます。

3 牛肉を一枚一枚ばらしながら入れます。表面を一気に焼て旨みを閉じ込めましょう。

4 焼き色がついたら、砂糖と醤油を多めに入れます。

5 均等に味が混ざったら、白菜の芯と白ねぎを入れます。

6 さらに砂糖、醤油、日本酒を入れて味を調えます。

7 野菜にある程度火が通ったら残りの具を入れます。野菜から水分が出てくるので水や割り下は入れなくていいです。

8 汁が少ない場合は日本酒を足します。

野菜がしんなりしたら菊菜をのせます。

お好みで生卵につけていただきましょう。

但馬牛の牛丼

材料

スライス肉 300g、玉ねぎ 1/2個、しいたけ 2本、しめじ 1/2パック、酒 30ml、醤油 45ml、みりん 120ml

付け合わせ

卵 2個、長いも・貝割れ大根・アサツキ(小切り)・ショウガ(千切り) 適量

作り方

1. 鍋に酒、みりん、醤油、玉ねぎを入れます。フツフツくらいの火加減でゆっくり加熱します。

2. 玉ねぎが透き通ったら、しいたけとしめじを加えます。味がきのこにしみるまで煮ます。

3.牛肉を入れてサッと煮ます。色が少し変わったら取り出します。アクを取り火を止めます。

4.ご飯の上に煮汁をたっぷりかけて肉を盛りつけます。つけあわせを添えて完成です。

簡単にですがオススメのレシピをご紹介しました。

是非お家でも美味しい但馬牛を召し上がってください!

但馬牛の価格と但馬牛を扱っているお店について


但馬牛の価格はいくらするのでしょうか?

オススメのお店と価格をご紹介します。

竹田屋

但馬牛を取り扱う焼肉店です。

京都で10年修行した店長がお肉の本質にこだわって上質の肉を提供します。

焼肉のタレ、キムチ、ステーキソース、ぽん酢も店長自慢の自家製です。

お店のオススメは自慢のロースを使ったステーキセットです。ミネラルたっぷりのお塩で召し上がってください!

ステーキセット 3,000円~

コース 3,800円~

住所

兵庫県朝来市和田山町久世田字中川原22-1

電話番号

079-674-0464

アクセス情報

お車の場合は 和田山ICから1時間

電車の場合は 竹田駅から歩きで7分

レストランあしや竹園

70年続く伝統の竹園特選但馬牛。ここでしか味わえない本物の味をご堪能ください。

和食、洋食、懐石料理など様々なスタイルで楽しめます。

高級感のある鉄板焼き。落ち着いた雰囲気のあるテーブル席、個室など用途に合わせてお席を選べます。

ディナーコース 8,000円~

ランチコース 4,000円~

住所

兵庫県芦屋大原町10-1ホテル竹園芦屋3F

電話番号

079-723-3322

アクセス情報

電車の場合は 芦屋駅で降り、改札を北側に出てます。正面右手に白い建物が当ホテルです。レストランはホテルの3階にあります。

お車の場合は

国道43号線にある芦屋高校前の看板を北上します。国道2号線の上宮川町西交差点を渡ります。JRの高架をくぐり、2つ目の信号を通過していただきます。ラポルテ地下駐車場入口の看板が見えるので、案内に従ってください。

たじ牛

極上但馬牛を使った「たきにく」を味わえます。

炊き鍋や焼肉、すき焼きも頂けます。お肉以外にも海鮮も扱っています。個室や掘りごたつがあり、家族の団らんや宴会にも利用できます。

コース 5,000円~

住所

兵庫県宝塚市南口1-16-21

電話番号

079-751-2007

アクセス情報

阪急今津線 宝塚南口駅から歩きで3分

JR 宝塚駅から歩きで10分

オンラインショップ ミートマイチク

価格

サーロインステーキ    180g   4700円

すき焼き肉  サーロイン 430g  10,000円

しゃぶしゃぶ サーロイン 450g  11,000円

焼肉     サーロイン 450g  10,000円

但馬牛のまとめ

・但馬牛は兵庫県のブランド牛。

・様々なブランド牛の素牛に使われている。

・甘みのある霜降りでとろける口どけ。

・オススメの食べ方はステーキ、牛丼。

・三大和牛よりも低価格で召し上がれる。味は絶品。

・オンラインショップでも購入可能。

【イチオシ牛肉通販おススメランキングbest3】
店舗名 取り扱いブランド和牛 ギフト予算
1位:松阪牛やまと 松阪牛 5,500円から13万円程度
2位:肉のさかの 米沢牛 5,500円から10万円程度
3位:肉贈 松阪牛・米沢牛・神戸牛など 3,700円から30万円程度
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