あなたは「野村牛」ってご存知ですか?

私はあまり耳にしたことがなく、つい人間の苗字の「野村」が浮かんでしまいましたが、その姿は北海道北見市産の立派なブランド牛でした!

今回はこの野村牛はどんな特徴のあるお肉なのか、味はどうなのか。そして美味しい食べ方と、気になるお値段を紹介していきます!

「野村牛」の歴史や特徴について どんな味がするのか?

北海道のオホーツクに面する道東地区に存在する北見市は、オホーツク農業の中心地として繁栄してきました。最近はカーリングでも注目を集めている地域ですね。

そんな北見市、旧北見市市制施行前は野付牛(ノツケウシ)という名前でした。野付牛とは、アイヌ語の「ヌプ・ウン・ケシ(野の端)」が訛ってヌツケシとなり、ノツケウシとなったのが語源です。それが漢字表記で野付牛となりました。

その後、明治政府から国名を諮問された松浦武四郎が、北海岸の『北』の字と、快晴の日にカラフト島が見えるということから『見』の字をとり「北見市」と言う名前に改名して今に至ります。

そんな動きからか、北見市産のこのお肉も呼ばれ方に少しバラつきがあるようで、具体的には「北見牛」「野付牛」などの呼び方もされているようです。特に「北見牛」と聞くとイメージしやすい方もいらっしゃるでしょうか?

カーリングのパシフィックアジア2018選手権の副賞として、男女ともに北見牛が100kgずつ贈呈されていました。羨ましい限りですね…!

さて、ここからは豊かな大地を兼ね備え、農作物にも恵まれたエリアであるこの土地育てられた野村牛の本格的な紹介に入っていきましょう。

野村牛の1番の特徴といえば、恵まれた環境で育てられていることです。牛たちは、北見市の広大な敷地の中でのんびりとストレスなく生活しています。飼育にも地域特有の天然温泉水を使用し、ホルモン剤や抗生物質を投与しないなどの自然派な生育に力を入れています。飼料も遺伝子組み換えでない穀物を使用し、地元の安全な乾牧草や麦稈を食べています。そんな野村牛たちが出荷されるまでの様子を少しご紹介します。

 

まず、道内の農家で6ヶ月間育てられた健康なホルスタイン牛が導入されます。そして導入された牛たちの体調の確認等が行われます。それが終わると本格的な飼育が始まります。

冒頭にもありました通り、天然温泉水、無農薬稲藁・小麦藁などのナチュラル生育で元気に1~2ヶ月育てられます。

体重を順調に増やした牛からゲートの移動をし、出荷まで大切に肥育されます。こうして肉質を良いものに仕上げていきます。

時期が来ると、いよいよ出荷です。出荷されるのは導入から13ヶ月・生後19ヶ月前後の牛たちです。

上記のように、まさに地元ですくすくと育った健康でナチュラルなお肉!一体どんな味なのでしょう?

まず、味の特長は、赤身が多くとにかく柔らかい!そしてジューシーなこと!脂肪部も臭みがなくさっぱりした味わいで、牛肉本来の味を楽しめるそうです。そんな野村牛は焼肉用のお肉として美味しく食べるのにぴったりのお肉だそうです!

「野村牛」の美味しい食べ方とは おススメレシピも徹底解説!


さて、そんな高級お肉は一体どんな食べ方で食べるのが良いのでしょうか?おすすめは先ほども前述したように、ストレートに「焼肉」です!

北見市内には焼肉店が多く、人口1人当たりの店舗の多さは日本一とも言われているそうです。

そんな焼肉好きの北見市民。なんと、極寒の季節も焼き肉をみんなで楽しんじゃうんです!

毎年2月に開催される『北見厳寒の焼き肉まつり』がそれです。しかも開催地は屋外!関東民には想像を絶するイベント…と思いきや、1500人限定のこのお祭りには、道外から沢山の人が参加する大人気イベントなんです。

そして北見焼肉の中で特に人気なのが「サガリ」という部位。赤身のように見えますが、実は内臓肉です。北見市内で提供するサガリは、牛の横隔膜のことを差します。平成24年、北海道新聞が北見民を対象に、お肉のどこの部位が好きかというアンケートをとったところ、1位はサガリだったという記録もあります。

肝心なサガリの食べ方ですが、ポイントは何度も返しすぎないこと。片面だけで7割ほど火を通してから裏へ返す焼き方をすることで、美味しさが閉じ込められます。北見特産のお肉は新鮮なため、下味は一切つけず、塩コショウやタレをつけて食べるのがメジャーだそうです。こちらのサガリ、上記の特徴にもあるように、とても柔らかくジューシーなのに、脂っこい肉汁ではないのでストレスなく食べられるとのこと。口に入れた瞬間に旨味の詰まった肉汁がぶわっと広がるのがたまらないそうです。想像するだけで垂涎ものですね。

気になる「野村牛」のお値段は…? スーパーや牛肉通販店やレストランの価格を比較!


とっても美味しそうな野村牛ですが、気になるのはお値段。

野村牛だけを出すことにこだわっていた『ここだけ野付牛』さんは現在閉店していらっしゃいますが、お肉の販売は行われているそうなので、その値段を以下に引用させて頂きました。

 

・サガリ 100グラム…700円

・カルビ 100グラム…800円

・サーロインロース 100グラム…900円

・塩ギャラ 200グラム…500円

・塩ホルモン 200グラム…500円

 

筆者は普段スーパーで安いお肉しか買わないので、高い…!と感じてしまいましたが、ブランド牛だと思えば良心的なのでしょうか。

またこちらのメニュー表を見ると、部位が豊富で驚きました。カルビもサーロインロースも、野村牛で食べたら一味違う格別さがありそうで、ぜひ食べてみたいものです。

そんな道民でなくても食べてみたい野村牛ですが、現在は関西のスーパーマーケットチェーン(株)近商ストアに卸されており、関西の人はゲッドのチャンスありです!ただ、関東民は残念ながらネットでも購入することができないそうです…。

 

それならば!買えないなら行くしかない!派のあなたに!

最後に、北見市にあるおすすめの焼き肉店も1店舗ご紹介します。

 

『やきにくや 端野店』

JR北海道石北本線端野駅から歩いて4分ほど。

北見の方面に進むと左手に見えます。

 

・厚切り牛サガリ…980円

→地元のお肉だけを使用しているこのお店だからこそ提供できる、厚切りの牛サガリ。北見牛の旨味を存分に堪能できそうですね。

・牛サガリ…780円

→こちらも地元のお肉を使用した牛サガリ。特長通り、赤身と脂身のバランスがよく、老若男女誰でも食べやすい人気の一皿です。

牛タン…780円

・牛すじ…480円

・食べ飲み放題コース…3500円

 

お値段はこんな感じでした。

焼肉屋さんで出てくる料理として、筆者が想像していたよりは、リーズナブルに感じました。やはり他の部位の牛タンなども美味しそうですね!

『やきにくや 端野店』さんは、団体でも利用できるお店だそうなので、家族と会社の人と…様々な場面で、地元産のお肉を楽しめそうですね!

北見市に足を運んだ際はぜひ立ち寄ってみてください。

まとめ

 

1 「野村牛」は北見市産のホルスタインブランド牛。

2 恵まれた環境で育てられている。

3 味は赤身が多く、とにかく柔らかい。脂っこくない。

4 食べ方は「焼肉」で、部位は「サガリ」ガオススメ!

5 現地、または関西地方のスーパー等でしか販売していないので、食べたい方は現地へ!

 

相場は人気部位のサガリが100g前後1000円以内で食べられるようですね。

個人的に、お肉を食べるときに脂身が苦手という方、多いと思うんですよね。実際筆者がそうなのですが、この野村牛の特長を聞く限りまさに理想のお肉だと感じました。

またこちらも個人的なお話ですが、筆者は内臓に強い苦手意識があります。ですが、サガリの情報を目にして、この機会に次北海道に行ったときは挑戦してみようかなと思いました。

 

北見市に行く機会があった時、または関西でめぐりあえた時!

ぜひ野村牛を手に取って、その貴重なお味を体験してみてください!

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