国内のブランド牛は松阪牛、神戸牛などのメジャーなものから知られていないものまで合わせると300以上あります。

そのなかで日本三大和牛と言われているのが近江牛、松阪牛、神戸牛です。

他のブランド牛と近江牛は何が違うのでしょか?

ブランド牛との違いと味や特徴などをご紹介いたします。

近江牛の特徴と歴史

日本三大和牛、実はプロの方でも見た目では違いが分からないそうです。

3種を並べて見た目だけで当ててくださいって言っても全て当てる人はほとんどいないです。

それほどブランド牛の見た目はそっくりなのです。

しかし、見た目がそっくりでも味は異なります。なので食べれば分かる人はいます。

最後に選ばれるのは味なのですね。

近江牛は滋賀県の黒毛和牛です。

定義は原産地が滋賀県と表示できるもの。県内の黒毛和牛で最も長く飼育したものです。

日本食肉格付協会に基づいた定義はないです。

上の二つの定義を満たせば近江牛と名乗ることができます。

平成19年に地域ブランドとして特許庁に認められました。

近江牛は基準があいまいな為、産地が滋賀県であれば近江牛と名乗ることができます。なので高品質な牛でなくても近江牛と表記されています。

せっかく買うなら高品質でより美味しいものを買いたいですよね。

高品質とそうでは無いものを見分ける方法があります。

それは認定書と認証シールが発行されてることです。

両方がある近江牛ならB4以上は確定ですので高品質といえます。

近江牛は滋賀県東部に位置する蒲生・神崎・愛知で生産されています。

現在の場所では近江八幡市、東近江市、竜王町です。

この辺りでは鈴鹿山脈を源流とする川が流れています。

有名な琵琶湖もあり、鉄分やミネラルが豊富にあります。

米や麦など農業も盛んな地域です。

気候と自給飼料に恵まれていて、牛を肥育させるには最適な場所です。

近江牛の肉質は霜降りの度合いが高く、きめ細かくて柔らかいです。

脂は甘みがあり、オレイン酸が多く入っているので口の中でとろけ、旨みが広がります。溶けだす温度が低いので胃もたれを起こすことなく食べれます。

「極上の味と香りが楽しめる。味の芸術品。」とまで言われてます。

近江牛の歴史は400年以上あります。

神戸牛は約130年、松阪牛が約100年の歴史があります。

そのなかで近江牛は圧倒的に歴史が長いのです。

古くは戦国時代、高山右近が牛肉を振る舞った事から始まったと言われています。

しかし、ブランド牛として確立してからの歴史はまだ浅いです。

近江牛がブランド牛になるまでの歴史を3つに分けて簡単にご紹介します。

1役牛時代

江戸時代の滋賀では農耕と運搬のために牛は欠かせないもので、役牛として役割がありました。農家にとって牛は家族のように大切でした。しかし歳をとり動きが悪くなった牛は若い牛に交換していました。

当時は家畜の殺生は禁止されていましたが彦根藩は公式に牛を処分することか認められていました。役牛として役目を終えた牛を農家から集め殺生できる、特殊な立場から生産が始まりました。

干し肉などの牛肉加工品が誕生日しました。その後肉を味噌漬けにした養生薬が開発されました。この事がブランド化の第1歩だと言われています。

2食肉開花

明治時代、肉が主菜の洋食が広まりました。

近江牛のブランド化も文明開化前後からスタートしました。

家畜商が商人とし活動を始め、その中心となったのは滋賀県少蒲生郡出身の二人の家畜商でいた。

日光修好条約が結ばれ、横浜に外国人が住み始めました。外国人が牛肉を好んで食べる事を知った家畜商は滋賀から牛を運び取引を開始しました。

そして東京に進出し、牛鍋屋を開業。江州牛は日本人にも人気になりました。

牛の運搬が効率的になりました。神戸港から東京まで江州牛をたくさん出荷し、その後「神戸牛」となりました。

滋賀と東京を結ぶ東海道が開通。牛が大量出荷しました。

東京の人たちは江州牛よりも近江牛を好むようになりました。

1900年に全国家畜博覧会が上野で開催されました。博覧会で近江牛が1位になり、ますます注目を集めたのです。

このことが「近江牛」ブランドの誕生です。

3牛肉時代

戦後になり歴史の中で大切な出来事、近江肉牛協会が誕生しました。

協会は日本で始めて団体で牛肉ブランドを確立することが目的でした。

1960年代に農業の技術革新が起き、日本の農業は現代化しました。

役牛は役割を終え、その姿は消えていきました。

すると家畜商が肉用牛に取り組みました。恵まれた環境でホルスタイン牛の肥育が始まり、近江牛の基盤となりました。

1990年に牛肉輸入が自由化し、アメリカ産の安い牛肉が日本に入りました。

対抗策として牛肉の高級化にシフトを変えました。

牛の種類も黒毛和牛に変え、近江牛=高級和牛を本格化しました。

そして平成になりブランド牛となりました。

近江牛はこんなにも古くから続いていたのですね。

昔から愛されて大切に育てているから美味しい牛肉になるのですね。

近江牛の美味しい食べ方とレシピをシェア!


まずはステーキ!お肉といえばこれですね!

美味しいステーキを作るポイント

焼く30分前に冷蔵庫から出し、常温に戻す。

冷たいままだと中まで焼けません。

焼きすぎに注意しましょう。お肉が硬くなってしまいます。

片面を強火で焼き、焼き色がついたら弱火にして数分焼く。ひっくり返して同じ焼き方をする。

味付けは何も付けないか塩がオススメです。

そして、しゃぶしゃぶ。あっさり食べたい方にオススメです。

ポイントは料理直前に冷蔵庫から出すことです。

出汁に長くくぐらせないで、少し焼けたら食べます。

味付けは塩やわさび醤油がオススメです。

昆布だしの作り方

水800ml ダシ昆布10g

昆布の表面を濡らした布で軽く拭く。

水に入れ30分浸す。

鍋を弱火にして、沸騰直前までゆっくり火にかける。

沸騰直前で火を止める。昆布を取り出し完成。

すき焼き。これが近江牛の一番オススメの食べ方です!

しゃぶしゃぶ同様、調理直前に冷蔵庫から取り出します。

近江牛を薄桃色になるまで焼き、溶き卵につけて食べましょう。

焼きすぎないのがポイントです。

失敗しない作り方

野菜、豆腐など食材は食べやすい大きさにカットする。

割り下を作る。

みりん、酒を鍋に入れ強火でアルコールを飛ばす。

弱火にして醤油、砂糖をいれ砂糖が溶けるまで弱火で混ぜる。

お肉を焼く。

お肉は焼けたらすぐ食べるので溶き卵などを用意しておくとベスト。

鉄板を強火で温めてから牛脂を敷く。

お肉を焼く。すぐに焼き目が付くので、割り下を少しだけ入れる。

赤身が少し残った状態が食べごろです。

煮込む

切った食材を鍋に並べ食材が3分の1浸るまで割り下を入れる。

中火で煮込んで食材に火が通ったら完成。

本当にオススメなので是非作ってください!

近江牛の価格は? レストランや通販の料金を紹介


レストラン

平均10,000円

オススメのお店

特選近江牛レストラン ティファニー

八幡駅から徒歩3分

コースは10,000円~

お店には様々な席があるので用途に合わせて席を選べます。

れすとらん松喜屋

石山駅から徒歩8分

コースは10,000円~

ソムリエがいるので料理に合わせたワインを選んでいただけます。

焼肉

平均7,000円

オススメのお店

焼肉竹

八日市駅からバスに乗り、札の辻バス停から徒歩1分。

金額は6,000円~

飲み放題があり、2時間以上の宴会が可能です。

万葉

八日市駅から徒歩6分。

平均価格は6,000円。

オシャレで落ち着いた雰囲気のお店です。

3,800円~のレディースコースがあります。

しゃぶしゃぶ

平均8,000円

オススメのお店

京都つゆしゃぶCHIRIRI

草津駅から徒歩3分

コースは8,000円~

宴会ができます。個室もあるのでデートにもオススメです。

駒吉

近江八幡駅から2分

コース7000円~

忘年会にオススメです。

すき焼き

平均価格5,000円

馳走 らくざ

大津京駅から徒歩1分

コース4,000円~

近江の食材を使った料理を楽しめる、ゆったり空間の居酒屋です。

本場特選 近江牛 焼肉 すき焼き 池もと

安土駅から徒歩20分

コース3,500円~

精肉店の直営のお店なので良心的な価格で近江牛を堪能できます。

滋賀が誇るブランド牛、是非現地で食べてみてください!

近江牛専門の通販サイトがあります。

ステーキ 10,800円~

焼肉9,500円~

すき焼き8,700円~

しゃぶしゃぶ6,000円~

贈り物にオススメですよ。

近江牛のまとめ

1近江牛は400年前から歴史が続いている。

霜降りが多く、柔らかい。

2すき焼きにして食べるのがオススメ。

3滋賀のお店なら良心的な価格で食べることが出来る。

通販もあるのでギフトにして送ることが可能。

【イチオシ牛肉通販おススメランキングbest3】
店舗名 取り扱いブランド和牛 ギフト予算
1位:松阪牛やまと 松阪牛 5,500円から13万円程度
2位:肉のさかの 米沢牛 5,500円から10万円程度
3位:肉贈 松阪牛・米沢牛・神戸牛など 3,700円から30万円程度
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