「石垣」と聞いて思い浮かぶものは何ですか?私は「石垣島」でした。
多くの人も、あなたもご存じでしょうが、石垣といえば沖縄です!沖縄県の八重山諸島の中心地で、商業が盛んな地域です。
では石垣「牛」とはどんなものなのか?その特徴と味、美味しい食べ方、お値段。全部紹介しましょう!
「石垣牛」とは 特徴・産地・肉の等級について
名前を聞いただけでも大体の人が想像できるのではないでしょうか。
石垣牛はその名前の通り石垣市、また八重山群で生まれ、育てられた牛たちのことです。
毛は黒で、いわゆる黒毛和牛です。
石垣市や八重山郡で生まれ育った牛が全て石垣牛かというとそうではありません。
石垣牛と呼ばれるためには、ある条件をクリアしなければなりません。
それが「JA石垣牛定義」というものです。
- 八重山郡内で生産・育成されたという証明書を持ち、八重山郡内で生後おおむね20ヶ月以上肥育管理された純粋の黒毛和種の、去勢牛及び雌牛であること。
- 出荷期間は、去勢牛で24~35ヶ月、雌で24~40ヶ月が出荷の範囲内とされています。
- 品質表示が『日本食肉格付協会』の格付を有する枝肉であることです。
歩留等級(お肉の取れる量・Aが一番いい)がA、Bである、また肉質等級(お肉の質で、5が一番いい)が5等級・4等級であると「特選」に分類されます。
歩留等級(お肉の取れる量・Aが一番いい)がA、Bである。
また、肉質等級(お肉の質で、5が一番いい)が3等級・3等級であると「銘産」に分類されます
以上①~③を満たした枝肉が石垣牛と認められるそうです。
ちなみに『日本食肉格付協会』とは食肉の規格化・格付など
お肉の基準などを決めている食肉関連の公益法人です。
日本の最南端に位置する八重山諸島では、その温暖な気候を活かして特に多くの牛を生育していました。
そして1970年頃には石垣牛として大阪や名古屋の市場に出荷されており、
またその十数年後には「石垣牛」とはっきりした名前も普及したという記録があるそうです。
しかし八重山諸島で生まれ育った牛たちは、子牛のうち他のブランド牛の有名な産地に出荷されてしまうことが多く、石垣牛という牛肉としてのブランドは確立していませんでした。
ですが、2000年にある大事件をきっかけに石垣牛は全国にその名を広めることになります。
2000年に行われた沖縄サミット。
その首脳晩餐会で、メインの肉料理として出されたのが石垣牛のステーキでした。
ステーキとして出されたのは、石垣島から運ばれた幼牛一頭だったそうです。
当サミットは日本を入れて9か国の各首脳が出席していました。
そんな重要な場面で振舞われたということで、石垣牛は全国的に一気にブレイクしました。
現在は、前述したように素牛としての価値が高かったことから、
石垣市や八重山郡内で出生した子牛はほとんどがそのままブランド牛の「石垣牛」として育成されています。
さて、沖縄といえば日本の中でもとっても暖かい地域です。
私は9月に沖縄旅行に行ったことがあるのですが、その暑さとまだ海に入れることにとても驚きました。
寒いのが嫌いなので老後はここに隠居したいなあなんて思いましたね…。
そんな話はともかく、和牛も暖かい場所を好みます。
そのため、石垣牛は温暖な地でストレスなく、食欲を落とすこともなく育っていきます。
エサは石垣島特産で、健康食品としても知られるクロレラや、
お茶や料理の甘み付けなどに使えるステビアなどを食べているそうです。
また石垣といえば塩も有名ですが、栄養バランスを考えて塩を与えられ、
糖分はサトウキビの葉から摂取するなどして栄養管理されているそうです。
とにかくストレスフリーで健康に育てられているのが特徴のようですね。
これも温暖な石垣という地域であるから出来ることです。
その結果、お味の方はどうなるかというと…!
肉質は脂身が多すぎないさっぱりと。
それとともに甘味のある味わいを持っています。
とろけるような食感や豊かな風味があり、一度食べたらやみつきになる。
脂身の旨みを重視する人ではなく、赤身の旨さも重視する人におすすめできる味です。
石坂牛の美味しい食べ方とその値段は?
1番最初に紹介したいのはもちろん「ステーキ」!
ブレイクのきっかけとなったサミットでも出されたとなれば
一度は石垣牛のステーキを食べてみたいものですよね。
噛んだときの旨み、肉汁、柔らかさは抜群で、脂っこさもないので胸焼けなく食べられるそうです。
ソースやタレをたくさんつけるより塩などでシンプルに食べるほうが本来の旨みを味わえるようですね。
ステーキの調査を進める中で、石垣牛のステーキを食べるならここ!という口コミの多いレストランがあります。
『ステーキレストラン パポイヤ』
沖縄県石垣市にあります。
住所は沖縄県石垣市大川258レオビル8Fで、窓際の席からは海が見えるそうです。
上記の石垣牛の定義をしている、JA八重山郡が推薦する、まさに本物のお店です。
サーロインステーキ(200g)…6800円
ランプステーキ…4600円
テンダーロインステーキ(180g)…7300円
特上石垣牛テンダーロインステーキ(180g)…9800円
私は耳慣れなかった「テンダーロイン」というヒレ肉。最も高級で最も柔らかい部位だそうですね。
そしてお店のおすすめは肉本来の旨みを味わえる、先ほど話題に挙げたテンダーロインステーキです。
厚みのある肉はとにかく柔らかい。
焼き加減も脂ののり方も絶妙。
噛み締めると肉汁がじんわりと広がると絶賛の評価をされています。
さて、お店紹介のメニューのお値段はとても高くなっておりますね…。
ここでは通販での値段の相場を調べてみました。
石垣牛ステーキ(特選サーロイン)(200g×2枚入り)…12,000円
石垣牛サーロインステーキ(200g×2枚)…16,740円
上記のほかに1万円未満で買えるものもありましたが注意です!
JAおきなわが定義に沿って認めていないお肉の場合があります。
定義を満たしてしっかりと認定されているお肉は、JA認定マークがついているうえに、認定されたお肉だということを強調して書いているのですぐ分かるはずです。
本物を食べるためにもネットで購入する際はそこに気を付けましょう!
以下は『JAおきなわ』のサイトになりますが、
ここで認定マークや定義などを見られるので購入前にぜひチェックしてください。
http://www.ishigakigyu.com/index.html
そして通販サイトを見ていて気付いたのが、通販での石垣牛はギフトとして贈られることが多いことです。
こんなに美味しいお肉が何かの機会に送られてきたらとっても嬉しいですよね!
お肉でギフトをお探しの際はぜひ石垣牛も見てみてください!
石坂牛のまとめ
1 石垣市や八重山群で飼育され「JA石垣牛定義」を満たした黒毛和牛が「石垣牛」。
2 暖かい地域で地域特産の健康なエサを食べ、ストレスなく飼育されていることが特徴。
3 肉質は脂身が多すぎないため胃もたれしにくく甘味のある味わいを持っている。
赤身の旨みを重視する人にもおすすめの味。
4 2000年の沖縄サミットでも出された「ステーキ」が最も美味しい食べ方。
5 全国のお店でも食べることができ、通販で注文も可能。ギフトにもおすすめ。
沖縄のお肉、美味しいですよ^^
また、胃が弱いので、脂っこくないという部分にも惹かれました。
石垣島は観光地としても人気ですね。
沖縄旅行の際にはぜひこの記事を思い出して石垣牛を味わってみてください!