焼肉店や串焼き屋、煮込み料理屋等で食べることが出来るハツですが、実は自宅でも簡単に食べることが出来る牛肉の部位なのです。
ハツは飲食店で幅広く使われているので、何と合わせてもおいしい牛肉の部位です。
自宅で調理をする際は、下ごしらえや焼き方、飲み物などをこだわれば、もっとおいしく食べることが出来ますよ!
家に居ながらにしてもおいしいハツが食べられる知識をたっぷり紹介します。
ハツの栄養は?!低カロリーでダイエットに向いている食材!
ハツは牛の心臓の部位です。
ハツという名前の他にも「ココロ」や「ハート」、「ヘルツ」などとも呼ばれます。
名前の由来は心臓の形でもあるハートからきています。
ハツは、筋繊維があり独特の歯ごたえが特徴です。
また、ハツにはくさみがなく、しつこさもないため、さっぱりと食べることが出来ます。
赤身部分と脂部分がわかれており、どの位置を食べるかによって味わいが変わってくることも特徴です。
さっぱりと食べることが出来ますが、脂が多い部分を食べる際は濃厚な味わいも感じることが出来ます。
焼肉店や串焼き屋でも食べることが出来るハツですが、豚のハツと比較すると高カロリー、鶏のハツと比べると低カロリーです。
また、たんぱく質や脂質も多く含まれています。
糖質をエネルギーに変える補酵素であるビタミンB1や、脂肪を分解する効果があるビタミンB2などが含まれています。
その他にもビタミンB12やパントテン酸および鉄、銅などが豊富に含まれています。
鉄分を取ると老廃物や毒素を排出することが出来て代謝も高まります。
また、ハツを日常的に食べるとアンチエイジングにも効果がありますので、美容や健康には良い食材なのです。
おいしく食べるコツ!ハツの下処理の方法を伝授!
自宅でハツを食べる前は、調理をする前に下ごしらえを行いましょう。
下処理の方法はそれほど難しくありません。
まず、ハツにある血筋を切り取って除きましょう。
その後塩水に漬けてハツをもみ洗いします。
冷水にハツを漬ければ下処理は終了です。
元々臭みは感じないハツですが、下処理を行うことで、より臭みを感じないようになります。
また、それでも臭みを感じる方にオススメの方法は、牛乳につけることです。
牛乳にハツを漬け込むことで、臭みを除去してくれます。
牛乳の中にはたんぱく質や脂肪の粒子などが存在し、様々な物質を吸収してくれるため、臭みも一緒に摂ってくれるのです。
また、紹介したハツの下処理方法は、レバーなどの臭みが強い食材でも有効なので、試してみて下さいね。
焼き方とお酒の相性も考えて!ハツのおいしい食べ方を紹介
焼肉店でハツを見かけたら、焼き方にもこだわりましょう。
オススメの焼き方は「レア」です。
ハツはしっかりとした食感が特徴なので、レアの赤身が残る焼き方であれば柔らかい肉として食べることが出来ます。
私もハツを食べるときは焼き過ぎないように注意しています。
焼き過ぎてしまうとハツ自体が硬くなってしまいますよ!
お酒との相性も良いハツですが、ビールと合わせたら最高においしくたべることが出来ます。
ビールの他にも日本酒との相性も抜群です。
特にオススメなのは、しっかりとした味わいの日本酒です。
焼いた肉と一緒に食べると特においしく感じるのは「鶴齢」などの日本酒です。
赤ワインや白ワインとも合うハツですが、ワインを選ぶ際はしっかりとした味がするワインを選びましょう。
おいしいハツのオススメレシピを紹介~ハツとひよこ豆の炒め物~
今回ハツと一緒に炒めるひよこ豆とはたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富な食材です。
ひよこ豆が持つ栄養は肉類と同じようなものなので、ハツと一緒に食べるとより多くの栄養を摂ることが出来ます。
また、ひよこ豆は茹でるときや炒めるときに硬めに作っても、柔らかめに作ってもおいしく食べることが出来るので、好みに合わせて調理が可能です。
ひよこ豆の炒め物を作るときも、ハツは焼きすぎに注意しましょう。
焼き過ぎるとハツは硬くなってしまいます。
材料:牛肉ハツ200グラム
ひよこ豆1袋
セルフィーユ1枝
バター30グラム
塩適量
胡椒適量
にんにく1片
タイム小さじ2
小麦粉小さじ1
トマトペースト大さじ1
ビーフブイヨン1/2カップ
油適量
作り方:フライパンに油を入れ、みじん切りにしたにんにくを炒めます。
にんにくに香りがついたら小麦粉を加えて炒めます。
フライパンにトマトペーストを加えてトマトの酸味がなくなるまで炒めます。
タイム、ビーフブイヨンをフライパンに加えて煮詰めたら、塩胡椒を加えて味を調整し、ソースは完成です。
異なるフライパンにバターを熱してひよこ豆を炒めます。
フライパンにハツを加え、塩胡椒で味を調えお皿に盛りつけます。
温めたソースとセルフィーユを散らして完成です。
おいしいハツのオススメレシピを紹介~ハツの串焼き~
ハツの串焼きをお店で食べようとすると、肉の種類はほとんどが鶏肉です。
しかし、ペルーで串焼きといえば、牛のハツを使った料理なのです。
ペルーのソウルフードである牛ハツの串焼きアンティクーチョはアヒソースを使用しています。
また、適度に焼いたハツは歯ごたえが良く、スパイシーな味わいがビールなどのお酒と合います。
見かけはまるでレバーのようですが、臭みや脂はなくヘルシーなので、何本でも食べることが出来ます。
調理の際は、にんにくを多めに入れると、ご飯にもお酒にも合います。
ぜひ試してみて下さい。
材料:牛肉ハツ250グラム
アヒソース1/2カップ
●オリーブオイル大さじ3
●にんにく1片
●アヒパンカペースト大さじ1(赤パプリカのすりおろしでも代用可能です。)
●赤ワインビネガー大さじ1
●オレンジ果汁1個
●クミンパウダー小さじ1
●塩小さじ1/2
●胡椒小さじ1
作り方:ハツのスジを切り除いて、一口サイズに切ります。
●の材料を混ぜ合わせてハツを入れ、冷蔵庫で半日寝かせます。
●の1/3を別皿に取り置き、残りの●をフライパンに入れて煮詰めます。
寝かしたハツを冷蔵庫から出してグリルで焼きます。
1/3の●をハツに塗ります。
お皿にハツを盛り付け、煮詰めた●とアヒソースを加えて完成です。
おいしい牛肉のハツについてのまとめ
飲食店でも自宅でもおいしいハツについてまとめを紹介します。
牛肉のハツですが、
・さっぱりとした味わいで、アンチエイジングやダイエット、美容などに効果的です。
・下処理に牛乳を使用するとより臭みが消えやすくなります。
・焼き加減は「レア」で、しっかりめのお酒と合わせるとおいしいです。
・ひよこ豆と一緒に炒める時は焼き過ぎに注意してください。
・ペルーではハツの串焼きがソウルフードです。
おいしくて、ダイエットやアンチエイジングなどに効果的なハツについて紹介しました。
串焼きにして食べると、お酒も進みおいしいハツですが、食べ過ぎには注意が必要です。
ダイエットに向いているといっても、たくさん食べてしまってはダイエットにはなりません。
食べ応えのある肉質のハツなので、ゆっくりとよく噛みしめて食べましょう。
串焼きの際は、串を取って置き、自分が何本食べたのかというのも目安にしても良いかもしれません。
ハツはおいしいからといって、食べ過ぎは厳禁です。